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FSIの言語難易度ランキング:カテゴリー別の習得時間一覧

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少人数の社会人クラスで話す講師と、手を挙げる受講者
写真:Vitaly Gariev / Unsplash

FSIの言語難易度カテゴリーは、英語を母語とする人が各言語で仕事に使えるレベルに達するまでの時間を、米国務省が見積もったものです。カテゴリーIは授業552〜690時間(スペイン語、フランス語、イタリア語)、カテゴリーIIは828時間(ドイツ語)、カテゴリーIIIは1,012時間(ロシア語、ヒンディー語、トルコ語)、カテゴリーIVは2,200時間(アラビア語、中国語、日本語、韓国語)です。古い表では同じリストにカテゴリー5までの番号が振られており、「CIAの言語難易度スケール」として出回っているものも、実はこのFSIのリストです。この下に、時間数を達成日に換算するFSI時間計算ツールと、言語ごとの時間数の一覧表があります。

FSIの時間数は英語を母語とする人を基準にした数字なので、日本語を母語とする人にとっての難易度は、この表の順番や時間数とは異なります。

Foreign Service Institute(FSI、米国務省の外交官養成機関)は、1947年から米国の外交官に外国語を教えてきました。4段階のカテゴリーが「この言語の習得にはどれくらいかかるのか」への答えとして最もよく引用されるのは、全日制の受講者、訓練を受けた講師、最後の能力試験という実際のコースを運営している人たちの数字だからです。ここに載せた週数と授業時間は米国務省が公表しているもので、自分の学習計画を立てるときに、これらの数字が何を意味し、何を意味しないのかもあわせて説明します。

このページの内容

FSI時間計算ツール

言語、目標(FSIの仕事で使えるレベルの数字、またはA1からC1までのCEFRレベルの目安)、1日の学習時間を選んでください。すでに学習した時間があれば、入力すると合計から差し引かれます。同じ数字をレベルごとに見たい場合は語学の習得にかかる時間、またはB1までの時間、C1までの時間のガイドをご覧ください(いずれも英語)。

単独のページで使いたい場合は、FSI計算ツールの専用ページ(英語)をどうぞ。

FSIカテゴリー一覧

FSIは、英語を話す受講者が仕事で使えるレベルに達するまでにかかる通常の期間で言語を分類しています。以下は2026年9月時点の米国務省のページに載っている数字です。時間は授業時間、週は全日制での週数です。

FSIの言語カテゴリー、英語母語話者の週数と授業時間
カテゴリー 週数 授業時間 言語
カテゴリーI 24 552 デンマーク語、オランダ語、イタリア語、ノルウェー語、ポルトガル語、ルーマニア語、スウェーデン語
カテゴリーI 30 690 フランス語、スペイン語
カテゴリーII ~36 828 ドイツ語、ハイチ・クレオール語、インドネシア語、マレー語、スワヒリ語
カテゴリーIII ~44 1,012 アルバニア語、アムハラ語、アルメニア語、アゼルバイジャン語、ベンガル語、ブルガリア語、ビルマ語、チェコ語、ダリー語、エストニア語、ペルシア語(ファルシ)、フィンランド語、ジョージア語、ギリシャ語、ヘブライ語、ヒンディー語、ハンガリー語、カザフ語、クメール語、クルド語、キルギス語、ラオ語、ラトビア語、リトアニア語、マケドニア語、モンゴル語、ネパール語、ポーランド語、ロシア語、セルビア・クロアチア語、スロバキア語、スロベニア語、タジク語、タイ語、トルコ語、トルクメン語、ウクライナ語、ウルドゥー語、ウズベク語、ベトナム語
カテゴリーIV 88 2,200 アラビア語、中国語(広東語)、中国語(北京語)、日本語、韓国語

FSIは、カテゴリーIIIのリストは「網羅的ではない」としています。学ぶ言語が表にない場合、FSIはその言語の数字を公表していません。リストの中で最も近い言語を最初の目安にするのは妥当ですが(スペイン語に近いカタルーニャ語、オランダ語に近いアフリカーンス語など)、それはあなた自身の推定であり、FSIの数字ではありません。

4つのカテゴリーをわかりやすく

カテゴリーI(24〜30週、授業552〜690時間)。FSIの説明では「英語に近い言語」で、ロマンス諸語とスカンジナビア諸語、それにオランダ語が入ります。フランス語とスペイン語は範囲の上限の30週で、それ以外は24週です。

カテゴリーII(約36週、授業828時間)。ドイツ語、ハイチ・クレオール語、インドネシア語、マレー語、スワヒリ語です。小さなグループで、カテゴリーIより一段上です。全日制の授業が、フランス語やスペイン語より約6週間長くなります。

カテゴリーIII(約44週、授業1,012時間)。FSIは「難しい言語」と呼び、「英語との言語的または文化的な違いが大きい」と説明しています。群を抜いて大きなグループで、ロシア語、ポーランド語、ギリシャ語、ヘブライ語、ヒンディー語、トルコ語、タイ語、ベトナム語のほか、30ほどの言語があります。

カテゴリーIV(88週、授業2,200時間)。「超難関言語」で、アラビア語、広東語、北京語、日本語、韓国語です。

古い表に600〜750時間やカテゴリーVとある理由

スペイン語が600時間、カテゴリーIが「600〜750時間」、あるいは「カテゴリーV」といった表を見たことがあるなら、それは間違いではなく、リストの古い版です。数字はこれまでに2回変わっています。

600〜750時間(4カテゴリー、2025年初めまで)。少なくとも2018年以降、米国務省のページでは同じ週数でもっと多い時間を示していました。カテゴリーIは24〜30週(授業600〜750時間)、カテゴリーIIは約36週(900時間)、カテゴリーIIIは約44週(1,100時間)、カテゴリーIVは88週(2,200時間)です。これは週25時間の授業にあたります。2025年初めにページは現在の週23時間に切り替わり、552〜690時間、828時間、1,012時間になりました。カテゴリーIVは、88週×23時間なら2,024時間のはずですが、今も2,200時間のままです。スペイン語も動きました。2023年末までは24週(600時間)でしたが、今はフランス語と同じ30週です。今も多くの情報源が「スペイン語は600時間」と書いているのはこのためです。

リストから消えた言語。以前のカテゴリーIIIには、アイスランド語、シンハラ語、ソマリ語、タガログ語、タミル語、テルグ語、チベット語(2018年にはハウサ語も)が載っていました。いずれも現在のページにはありません。簡単になったという意味ではなく、ページにはカテゴリーIIIのリストは「網羅的ではない」とあり、今はこれらの数字を示していないだけです。タガログ語やタミル語を学んでいるなら、以前の44週、授業1,100時間が、米国務省が最後に公表した数字です。

カテゴリーV(5カテゴリー)。カテゴリーVのあるリストは、第三者のサイトがFSIの古い数字に番号を振り直したものです。広く出回っているEffective Language Learningの版では、カテゴリーIが23〜24週(575〜600時間)、カテゴリーIIがドイツ語(30週、750時間)、カテゴリーIIIがインドネシア語、マレー語、スワヒリ語(36週、900時間)、カテゴリーIVが中間の大きなグループ(44週、1,100時間)、カテゴリーVがアラビア語、広東語、北京語、日本語、韓国語(88週、2,200時間)です。同じ数字はFSIの出典として、2000年代半ばにFBIのNational Virtual Translation Centerのサイトにも載っていました。現在のカテゴリーIVはこの古いカテゴリーVにあたり、5つの言語も88週という期間も同じです。

「CIAの言語難易度スケール」は?公表されたものはありません。CIAは他の米国機関と同じく、言語の難しさではなく個人の能力をILRスケール(英語)で評価しています。その名前で出回っているのは、上のFSIのリストです。

カテゴリー別の言語ガイド

以下のリンク先はいずれも英語の記事です。

FSIの時間数が実際に測っているもの

FSIの時間数は、訓練を受けた講師による全日制の教室での専門的な授業の時間です。FSIは標準的な1週間を授業23時間と自習17時間としており、表の授業時間に自習は含まれません。カテゴリーIVでは両方を合わせると、88×40=3,520時間ほどの総学習量になります。

目標はInteragency Language Roundtable(ILR)スケールで総合スコア3(話す・聞く)、おおよそB2の上位からC1の下位です。これは仕事で使えるレベルで、日常的な意味での「ペラペラ」とは別物であり、日常会話レベルをはるかに超えています。

大まかな目安として、会話ができるB1が目標なら、FSIの時間数の約半分を見込んでください。これはFSIの数字ではなく、計画を立てるための経験則です。そのレベルについてはB1までの時間のガイドに、A1からC1までのすべてのレベルに同じ考え方を当てはめたものは語学の習得にかかる時間のページに詳しく書いています(いずれも英語)。

記録するうえでカテゴリーが大事な理由

たとえば英語話者が日本語を学ぶ場合、スペイン語と同じペースを期待すると、3か月目にはやる気がなくなってしまいます。カテゴリーを見れば、何が現実的かがわかります。B2までに見込む時間(英語)も、カテゴリーによって大きく変わります。

記録ツールの目標ペースもそれに合わせて設定しましょう。半分ルールを使うと、B1はカテゴリーIの言語で約275〜345時間、カテゴリーIVで約1,100時間です。1日30分なら、スペイン語やイタリア語で約1年半から2年、日本語で約6年です。1日1時間ならその半分です。どちらの道も普通のことで、長さが違うだけです。

英語を学ぶスペイン語話者の場合

FSIの英語の時間数を探す人は多いのですが、そのような数字はありません。FSIは英語を話す外交官に他の言語を教えているため、リストの数字はすべて英語から出発することを前提にしています。逆方向の数字は公表しておらず、スペイン語の690時間も、英語を学ぶスペイン語話者向けの公式な見積もりではありません。

それでも考え方はあります。FSIのカテゴリーは主に2つの言語の距離を測るものであり、距離はどちらから見ても同じです。スペイン語と英語は、アルファベット、ラテン語由来の多くの語彙(información/information、posible/possible)、文の構造の多くを共有しています。そのため、スペイン語話者にとって英語はカテゴリーI程度の距離と考えるのが妥当で、カテゴリーIの授業552〜690時間は、約束ではなく大まかな目安として使えます。

どちらかに傾ける要因が2つあります。

  • 難しくする要因:英語のつづりは不規則で、母音もスペイン語の5つよりはるかに多いため、発音とリスニングは文法より時間がかかることがよくあります。
  • 易しくする要因:スペイン語話者の多くは、勉強を始める前から音楽、映画、ゲーム、インターネットを通じて何年も英語を耳にしています。誰も数えていなくても、その接触は本物の時間です。

英語学習者向けの数字が欲しい場合は、英語の試験を作成しているCambridge Englishが、CEFRレベルごとのおおよそのガイド付き学習時間を公表しています。初心者からB1まで約350〜400時間、B2まで500〜600時間です。これも授業形式の時間なので同じ注意が必要で、自分の時間を記録してペースを比べてみてください。

タイムラインも含めた詳しい内容は、スペイン語話者が英語を習得するまでの期間(英語)で取り上げています。

本当のカテゴリーは自分の状況で決まる

FSIのカテゴリーは、事前の接触がない英語母語の学習者を想定しています。あなたの本当のカテゴリーは、次のことで変わります。

  • すでに知っている言語(イタリア語を学ぶスペイン語話者は、実質的に1カテゴリー飛ばせます)
  • その国に住んでいること(毎日触れる時間が増えるので、カレンダー上の期間が縮まります)
  • 家庭で触れてきた言語(子どもの頃の接触は、受け身であっても大きく積み重なります)

「どれくらいかかるのか」への正直な答えは、FSIの見積もりを自分の状況に合わせて調整し、学習の密度に応じて伸び縮みさせたものです。記録をつければ、それが当て推量から数字に変わります。

カテゴリーを目標設定に使う

2つの言語で迷っているなら、カテゴリーは本当に判断材料になります。日本語ではなくイタリア語を選んでも「怠けている」わけではありません。88週のコースではなく24週のコースを選んでいるだけです。どちらでも構いません。わかったうえで始めましょう。

カテゴリーIVの特定の言語についてさらに深く知りたい場合は、日本語の進捗の記録方法や、北京語の習得にかかる時間の詳しい内訳をご覧ください(いずれも英語)。

限界

FSIの数字が表しているのは、語学の適性があり、やる気のある大人が、少人数の全日制クラスで学ぶ場合です。平凡な教材での独学はもっと時間がかかります。優れた教材と積極的なアウトプット練習を組み合わせた独学なら、近づくこともできます。この数字は基準であって、運命ではありません。

実際の時間を記録して比べましょう。200時間も学習すれば、FSIの見積もりより速いのか遅いのかがわかります。それは見積もりそのものよりはるかに役に立ちます。

よくある質問

FSIの言語カテゴリーとは何ですか?

米国のForeign Service Instituteが、英語話者が仕事で使えるレベル(話す・聞くでILR 3)に達するまでの時間を見積もるために使っている4つのグループです。カテゴリーI(24〜30週、授業552〜690時間)はスペイン語、フランス語、イタリア語など英語に近い言語です。カテゴリーII(約36週、828時間)にはドイツ語、インドネシア語、スワヒリ語が含まれます。カテゴリーIII(約44週、1,012時間)にはロシア語、ポーランド語、ヒンディー語、トルコ語が含まれます。カテゴリーIV(88週、2,200時間)はアラビア語、広東語、北京語、日本語、韓国語です。

米国FSIの言語「ティア」とは何ですか?

「ティア」は、同じ4つのFSIカテゴリーの非公式な呼び名です。ティアまたはカテゴリーIは英語話者にとって最も早く(授業552〜690時間)、カテゴリーIVは最も時間がかかります(授業2,200時間)。米国務省はカテゴリーIIIを「難しい言語」、カテゴリーIVを「超難関言語」と呼んでいます。

FSIによると、スペイン語の習得には何時間かかりますか?

FSIはスペイン語をカテゴリーIに分類しており、英語母語話者が仕事で使えるレベルに達するまで30週、約690授業時間としています。フランス語も同じです。イタリア語、ポルトガル語、オランダ語、デンマーク語、ノルウェー語、ルーマニア語、スウェーデン語は24週、約552授業時間です。

FSIによると、ドイツ語の習得には何時間かかりますか?

FSIはドイツ語をカテゴリーIIとしており、約36週、828授業時間です。ハイチ・クレオール語、インドネシア語、マレー語、スワヒリ語も同じグループです。

FSIによると、日本語、韓国語、中国語の習得には何時間かかりますか?

3つともカテゴリーIVで、88週、2,200授業時間です。アラビア語と広東語も同じグループです。FSIの標準的な1週間には授業23時間に加えて約17時間の自習が含まれるため、総学習量は授業時間だけより多くなります。なお、これは英語母語話者の場合の数字です。

FSIは英語を学ぶスペイン語話者向けの時間数を公表していますか?

いいえ。FSIは英語を話す外交官を養成しているため、数字はすべて英語母語話者が他の言語を学ぶことを前提にしています。スペイン語と英語は近い関係にあるので、カテゴリーIの授業552〜690時間は、英語を学ぶスペイン語話者にとって大まかな目安にはなりますが、公式の数字ではありません。

FSIの時間数は独学の時間と同じですか?

いいえ。FSIの時間数は、語学の適性がある大人が訓練を受けた講師から受ける全日制の授業の時間で、数字に含まれない自習が別にあります。アプリやテレビ番組の1時間が、そのまま1時間に換算されるわけではありません。FSIの数字は基準として使い、自分の時間を記録してペースを比べましょう。

カテゴリーIを600〜750時間としているリストがあるのはなぜですか?

それは米国務省の以前の数字です。2025年初めまで、同省のページではカテゴリーIを24〜30週または授業600〜750時間、カテゴリーIIを900時間、カテゴリーIIIを1,100時間、カテゴリーIVを2,200時間としており、これは週25時間の授業にあたります。現在は週23時間で、552〜690時間、828時間、1,012時間となり、カテゴリーIVは2,200時間のままです。

FSIにカテゴリーVはありますか?

4カテゴリーからなる米国務省の現在のリストにはありません。第三者の古い表では、FSIの数字を5つのグループに番号付けし、アラビア語、広東語、北京語、日本語、韓国語を88週(2,200時間)のカテゴリーVとしていました。これらは現在のカテゴリーIVの言語です。

タガログ語はFSIのリストに載っていますか?

今は載っていません。カテゴリーIを600〜750時間としていた米国務省の古いリストでは、タガログ語はカテゴリーIII(44週、授業1,100時間)でした。現在のページには載っておらず、カテゴリーIIIのリストは網羅的ではないとされています。アイスランド語、タミル語、テルグ語、シンハラ語、ソマリ語、チベット語も、古いリストにはあって現在のリストにはありません。

CIAの言語難易度スケールとは何ですか?

公表されたCIAの言語難易度スケールはありません。CIAを含む米国政府機関は、能力をILRスケールで評価しています。CIAの名前で出回っているリストは、FSIのカテゴリーです。

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